always and forever


2003年12月27日 22:44:55

 寒い寒いと思っていたら、今朝、しかも早朝、東京に初雪が降ったとのこと。昼間の空は雲もなく穏やかで、早朝の雪を感じさせないほど。もうすぐ今年も終り。
本番直前の楽屋にて
 普段はあまり眠れない僕だけど、クリスマスコンサートの後は、ある意味安心したのか、考えられないくらい眠ってばかり。途中目が覚めてベッドに寝たままTVを観たりするけれど、それでも10時間くらい寝ていたりする。信じられない!いつもなら寝過ぎで頭痛がする。疲れていたのかもね、やっぱり。コンサート直前に風邪も引いたし。

 クリスマスコンサートは本当に気持ちが良かった。久しぶりのホールコンサートだったので僕も緊張したけれど、見ているみなさんも緊張していた様子。クリスマスだからかカップルの数も多かったようだ。良いことだね。

 左の写真は本番開始直前の記念撮影。鎌田のアニキを中心に男が5人。左から僕池田、痩せた稲葉さん、アニキ、タローちゃんこと入江くん、ワールドワイドの青木くん。テーブルにはお菓子が食い散らかしてあるのがお茶目!

 来てくれたみなさん、ありがとう!そして今回涙を飲んだみなさん、次があるさ!年明けの1月にもライヴがいくつか。

 来年も楽しく頑張ろう!

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2003年12月2日 2:47:47

 人生は不思議だなって思う。在り得ないことが起きたりする。

 例えば、大学受験。「受かった」と試験が終わった途端に母に電話した僕だったが、受かった手応えのあった大学は総て落ちた。ある種「滑り止め」だった大学に入学し、結局かけがえのない友人たちとそこで出会い、音楽にのめり込む環境がそこにあったから今の僕がいる。

 例えば、学生時代に組んでいたバンドが解散して、本当に目的を失っていた僕に舞い込んだオーディションの話。タイミングが善かったのか悪かったのか?結局その話に乗ったから今の僕がいる。

 例えば、小林麻美さん(同世代は懐かしいでしょ?)。デビュー時のマネージャーさんが同じだったため、彼女のCMの歌を歌うことになった。「池田聡」をデビューさせるというよりも「小林麻美さんのCMソング」を僕が歌っただけ、のような雰囲気だったと思う。今時のようにCMソングや主題歌をお金で買う時代ではなかったから、おおらかな時代だったのだと思う。結局売れた。CM以外の宣伝はまったくなかったけど。なのでスタッフも気を良くしてアルバムを出すことになった。そして今の僕がいる。

 数えたらまだまだあるので、これら以外はまた別の機会に(笑)。「もし〜だったら」なんてことを誰もが考える時があると思う。「もし第一志望の大学に入学していたら…」、「もしオーディションを断ったら…」、「もしCM業界が今のように厳しかったら…」。

 もしひとつでも違っていたら、徳島県での昨年の奇跡的な出会いもなかったわけで、今こうして徳島ライヴから帰って感慨と共に過ごしている自分はいない。それどころか、ひとつでも違っていたら、このデビューから18年間の出会いは総てなかったことになる。

 もちろん善い出会いもそうでない出会いもたくさんあった。記憶に残る人も忘れてしまった人もいる。お互いが影響を受け合うような刺激的な出会いもあった。傷ついたり、逆に傷つけたこともあるだろうと思う。

 「もし〜だったら」なんてことはナンセンスで、これが僕の「必然の人生」なのかもしれない。それでも思う、人生は不思議だ、って。在り得ないことが起きてるなって思う。今、善い悪いを思うのではなくて、いつか思い返して納得ができるようになるのだと思う。

 運が良いとか悪いとか、そういう言葉だけでは解決できないのが人生だな。みんなが不思議で素敵な人生をおくれたら良いね。喜びも、悲しみも、苦しみも、切なさも、総て結果的に良い方向に向いていて欲しいなって思う。

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2003年11月26日 1:05:24

 徳島県のライヴがもうすぐだ。楽しみだなぁ。東京も大阪も名古屋も嬉しいけど、富山県の高岡や来月の釧路など普段行けないところでライヴが出来ることは本当にワクワクする。なんだか緊張しそうだな。「全然お客さんがいなかったらどうしよう!?」とか、「新しい曲が受けなかったらどうしよう」とか、意外と弱気になってみたり(笑)。

 思えば、柔術をしに高松からレンタカーを借りて、道に迷いながら行った徳島。鳴門海峡を一度渡ってしまったし(笑)。ようやく辿り着けたのは「フクタレコード」さんの店の2階。「フクタレコード?」、聞いたことあるような…。その時はあまり気にせずに階段を登ったのだけど。

 道場に入ってみると、そこは天井に照明装置らしきものが見えたり、ステージも作れそうな感じ。・・・。そうか!ここはあの有名な「フクタレコード」さんか!!四国格闘技界のみならず全国にその名を知られる有名なフクタさんのお店でした。その「道場」だった場所がライヴ会場です(笑)。

 今回のライヴも快く引き受けていただきました。不思議な縁です。格闘技と音楽。両立させている人間はあまりいない、と思っていました。僕の周りに若干数名だけ。なのにこんな出会いがあるとは!

 うぅ、最近満足に練習できていないのでカラダが鈍ってきました。徳島にギを持っていこうかなぁ(笑)。衣装は柔術着かな!

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2003年10月23日 7:00:02

 朝だ…。レコーディングも最終段階ともなると何度も朝を迎える。今日がTD(トラック・ダウン)最終日。音をまとめあげる作業。エンジニアの芝本くんが頑張っている間に、この日記を書いている。

 さすがに全スタッフ(といっても少数だけど)みんな疲れきっている。11月14日リリースが出来るのかどうかの瀬戸際。多分昼頃までかかるのかなぁ…。スタッフのみなさんの通常業務に差し支えるのでは?

 眠さは無い。不思議と。…いや、時々気絶しそうになる(笑)。眠気とは違う感じ。

 音楽を作る喜び。生きる哀しみ。愛する苦しみ。おかしいなぁ、音楽以外は辛いことみたいだ。音楽を愛するみたいに人を愛せれば好いのにって思うことがある。

 歌を唄い、人と語らい、眠り、出逢い、めぐり逢い、愛し、心の距離が近づき、離れ、傷つけ、傷つき、裏切り、懺悔し、後悔し、いたわり、慈しみ、また愛し・・…なんだか煮詰まってきたなぁ。歌を愛するのに、僕には、理由は無い気がする。…理由かぁ…。自分が言った言葉で新たに考え込んでしまうなぁ。生きる理由、存在理由、愛する理由。

 僕の場合は、一度愛した歌はずっと愛し続けるのですよ。時々他の歌に夢中になったりするかもしれないけど(笑)。だけど運命など信じなかった僕のような男も、運命を信じざるを得ない出逢いを待っているのかもしれない。その場合はすべてを捨ててしまうのだろうなぁ。喜びと悲しみは一体化しているものなんだね。

 歌は蘇る。昔の姿そのままではないけれど、また生きる。そして愛し続ける。それが僕のすべて。理由はあって、ない。

 さて、「always and forever 1」は、みなさんにどう届くのだろう。単なる焼き直し?新鮮な驚き?どちらでもいい。次のアルバムが「always and forever 2」になるのか、新オリジナルアルバムになるのか、それはまだ分からない。

 たぶん意外な出来上がりの「always and forever 1」。お楽しみに!

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2003年10月16日 15:16:22

 レコーディングの合間のお休み。東京の天気は晴れ。遅い昼食を摂って、コーヒーを啜りながら日記を更新している。

 アルバム収録楽曲も決まり、レコーディングも最終段階へと突入しようとしている。以前にもベスト・アルバムはレコードメーカーの要望によってリリースしたことがあるし、お馴染みの楽曲ばかりだし、新曲を録音するときのような構築する難しさは余りなかった。

 でも、改めて1曲ずつ聴きなおして、オリジナル録音当時のことを思い出したり、新たなスタッフと同じ曲を作り直すという作業に不思議と感慨深いものを感じている。随分と色々なことがあった。

 人生は長くて短いなぁ。喜びも悲しみもたくさんある。懐かしい楽曲の数々は、歌を聴いた時代と共に記憶に残る。それは作り手側の僕も同じだ。今回収録された楽曲たちには制作の思い出が新たに増えた。たくさん増えた。

 何故かな、切ない気持ちになる。ちょっと泣けてもくる。

 僕の人生にも喜びと悲しみがたくさんある。そういうものがオリジナルのバージョンよりもたくさん詰まっている。まぁ、年をとったってことかな。たくさんの「ありがとう」を込めて歌った楽曲たち。

 僕はどこから来てどこへ行こうとしているのか。その途中の景色。

 今いるカフェのBGMはずっとカーペンターズだ。ちょうど"Close To You"が流れている。音楽って素晴らしいなぁって思う。

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2003年9月17日 17:55:55

 秋の気配。まだ蒸し暑い日々の中で、ふとした瞬間に感じる季節の移り変わり。

 秋田へ行ってきた。下見と諸々の打ち合わせ、ラジオ、テレビでの告知。もちろんゆっくりとは出来ないスケジュールだったけど、東京よりも涼しい(というよりも寒い!)風を感じつつの滞在。

 先日の富山県高岡市でも思ったことだけど、迎えてくれる人たちが温かい。東京は、ある意味、冷たい。…ちょっとニュアンスが違うかな、東京は"クール"なのかな、よく言えば。隣近所の人とも交流は無いしなぁ。同じマンションにいて顔をお互い知っているのに挨拶さえしてくれない人もいるし。幸運なことに友達には恵まれているなと思う。みんな優しい。

 最近は物騒な事件が多い。昔から事件も事故もたくさんあったけど、性質が変わってきた気がする。悲しいな、こんな日本。先進国といわれる国の中で最もモラルの無い国。「自由」の意味を履き違えている。「自由」と「勝手」は違うのになぁ。

 善し悪しはあるにせよ、昔の日本はもうちょっとマシだった。高岡も秋田も、そして僕の故郷も、都会が失いつつある情緒(?)を思い出させてくれる。まぁ、こんなこと言い出すようでは僕も年をとったということかな(笑)。

 秋の気配に想う。移ろいゆくものと、そうでないもの。僕の心の中に芽生えたものと気付いたもの。ずっと変わらない大切なもの。

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2003年9月9日 21:26:45

 ちょっと体調を崩し気味な今日。寝不足がたたったようだ。

 一昨日の富山県高岡市は好い所だった。勝手に冬には雪深い場所だと思っていたけど、そうでもないらしい。街並みも美しく、海も山も河もある。街中には路面電車が走り、大仏様が鎮座する。1年の3分の2は翳っているという空。歴史があり落ち着いた佇まい。

 郊外のイオン高岡というショッピングモールが今回の番組の会場。とにかく巨大だ。到底1日では周りきれない程。駐車場の向こうまでどれくらいあるのか?どうやら北陸最大のモールらしい。ほとんどアメリカだ。カリフォルニアの郊外にあるショッピングモールのような感じ。しかも恐ろしく賑わっている。大人も子どもも町中の人がここに集っているような気さえする。東京にある有名なブランドもレストランも見かけた。驚きだった。

 とりあえず、前日の下見に行ったのだけど、タワーレコードとその前の楽器屋さんと本屋にしか行けなかった。それだけで2時間が経った。本屋を1〜2周して店舗内に併設されたカフェにてコーヒーを啜りながら、購入した雑誌を捲る。東京での僕と同じ行動をしている。人が多すぎるので落ち着くような落ち着かないような、不思議な感覚。

 でも、また行きたい場所を見つけた気分。今のままのバランスで存在し続けて欲しいな、高岡には。レトロで懐かしくて美しくて優しい。そんな街です。

 ラジオたかおかさんありがとう。また呼んでくださいね。

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2003年9月5日 23:35:11

 もたもたとしながらレコーディングは続いている。今年は夏を感じない7〜8月だったので体調も安定した毎日だったが、嫌になるような暑さも恋しい。無いものねだりですね。

 今年の初頭からプロバイダーサービス@satoshi.netが始まって、あっという間に半年を過ぎ、うかうかしていると1年経ってしまう。このホームページとの連動を取るために事務所スタッフ共々考えてきたのだが、新企画をスムーズに動かすためにサーバの引越しをすることになりそう。もちろんURLは今まで通りなのだけど、その時数日は混乱があるかもしれない。時期がきたらお知らせします。

 今までのページは今まで通り、新コンテンツとしてはスタッフからのメッセージのページを企画中。そしてプロバイダーサービス会員・非会員に関わらず登録者に対するinfoメールの配信。

 せっかく会員になってくれた方へは、プロバイダーサービス会員限定用に動画が見れるページ、僕からのメール配信、掲示板等を検討中。年内の実現を目指して牛歩中。

 公式ファンクラブ「アペリティフクラブ」との連携は取りたいところだが、今のところ難しそうな気配。なかなか大人の事情が存在しますね。徐々に距離をなくしていければ良いなぁ。

 さて、明日(このページ更新中に6日になってしまいましたが…)は富山県高岡市。う〜ん、富山県はいつ以来だろう?楽しみだなぁ。これから用意をしなきゃ。まだ何にもしてないや…。

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2003年8月28日 16:33:22

 暑くはなったけど’秋らしい’暑さ、つまり残暑の東京。はっきりとしない優柔不断な空。

 最近は世界陸上で夜更かししている。普段は陸上競技にあまり興味が無いのだけど(笑)。一度TVを観だしたらなんとなく気が付くと観てしまう。しかし、スポーツは残酷だなぁ。

 あの場所に立つことが出来るってことは何万人ものピラミッドの頂点のホンの一握り。しかもその日に万全の体調を維持すること、メンタルな緊張感を失わないこと、日々のトレーニング以外にもたくさんのことを要求される。

 僕は音楽を生業として17年も経ってしまったけれど、スポーツでその年月を現役でいれることは難しい。特に年齢が40代からの現役のスポーツ選手は極端に数が減る。

 美や奥深さを競うのではなく、誰が世界でもっとも速く走れるのか?高く飛べるのか?遠くまで物を飛ばせるのか?速く泳げるのか?強いのか?勝つのか負けるのか?

 感動はあるけど悲しい世界だね。

 例えば格闘技。勝っても人気の無いチャンピオンもいれば負けても人気者の選手もいる。感動と勝利は常に一体というわけじゃない。「性格」というより「人生」が出るのかな、感動が伴う選手には。

 で、感動って何かなって考える。阪神タイガースが快進撃をして何故みんな盛り上がっているのかな?いままでの弱者(阪神)が強者(巨人?)をやり込めているからかな?室伏選手を応援したくなるのは何故かな?親子2代にわたって砲丸投げ一筋のあくまでもストイックな人生に共感するからかな?

 僕の歌はどんな感動を、どんな人生を、どんな夢を作り出せるのだろう?答えのひとつは僕の中に、もうひとつはみなさんそれぞれの中にある。そして答えは、感動の形は、ひとつじゃない。

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2003年8月17日 22:31:58

 雨続きの東京。夏はどこだ〜(怒)!ここ数年正確になったと思っていた天気予報もハズしまくり。世界中で異常気象のようだし、気をつけたいですね。とはいえ地球を救うにはあまりにも微力な存在です、僕らは。

 さて、このサイトのカウンターも順調に伸びている。あっという間に「444444」を過ぎて久々にキリ番プレゼント企画をしようと思っていたのに遅かった・・・。そんなところにスターボードミュージック スタッフからメールが!

 なんと「444444」のキリ番はスタッフがゲット!左がその証拠写真。プリントスクリーン機能ではなくてデジカメでモニターを写すという荒業(笑)。しかも、キリ番ゲットのご褒美まで決められていた。ひとつは「とある楽曲をベスト盤に入れてほしい」。もうひとつは「ジャック ブレルの台本を見せてほしい」。なんじゃそりゃぁ(笑)?

 スターボード内ではジャック ブレルが流行中とのこと。みんなほとんどの曲を歌えるらしい…。それは凄いなぁ、全部は歌えないよぉ。

 ベスト盤は全12曲になる予定なので、選曲には大いに悩んでいる。作業は半分以上進んでいるのだけど、いまだに全決定はしていない。きっとどれを削っても誰かから不満の声があがるに違いない。やはり2年に1枚づつくらいのペースでベスト盤をシリーズ化するべきか?例えば、「80年代ベスト」「90年代ベスト」とか「ベスト盤マニアックス」とか企画は勝手に思いついてしまうなぁ。「ライヴ収録ベスト」とかさ…。さてキリ番ゲットのスタッフから要求された某楽曲を入れることにすると、あのかっこいい曲は削ることになるなぁ。悩む(笑)。

 少しずつ年内の動きも出てきた。まだ発表できないことも多いけど、お楽しみに。年末にかけて予定を空けておいてくださいね。

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2003年8月6日 2:22:42

 ようやく梅雨が明けたと思ったら夕方から凄い雨。ちょうどクルマで出かけていた僕は、「これで洗車の手間が省ける」などとズボラなことを考えて、何だか楽しい気分になりながら鼻歌など歌いつつの運転。夏の雨、特に夕立とそれに伴う雷が大好きなのだ。東京23区内には大雨洪水警報まで出ている。あぁ、夏だなぁ。

 子どもの頃大雨が降ると、今はほとんど無いけど、よく停電があった。ロウソクを灯し、懐中電灯で過ごす。田舎では大雨が降ると毎回流される木造の橋があった。流れるように作られてる、との話だった。真偽は知らないけど。

 東京タワーよりも目立つビルが何本も林立して空に伸びて行く。今の僕からは景観的にちょっと邪魔な存在に見える。いつか東京タワーのように愛される東京のシンボルになれるのかな。雨に煙る空を見上げてそう思う。超高層ビルを作るということは空を作りたいのかもしれないなぁ、とふと思う。

 相も変わらず工事中の道路が多いな、東京は。変形してゆく街。意外と雨に濡れながら歩く人が多い。

 唐突に、愛を思う。人生は短いな。時間が足りない気がする。僕の心もあの超高層ビルたちのように空に憧れているのかもしれない。どんな景色をも包み込む空に。

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2003年7月10日 2:01:04

 毎日お酒を呑んでいる。ずっと忙しくて会えなかった友達と会ったり、スタッフ達と夜な夜な集まって、具体的に何の話をしているかと言われれば何も残らないような、それでいてとても大切な話をしているような、そんな時間が過ぎて行く。

 今の僕らにとって人生は長いのか短いのか?と問われれば躊躇無く短いと答える。たぶん10年前も20年前もそう思っていた気がする。明日は見えない。「うわの空」な僕が、「のんびりと生きている」風に見える僕が、そう思っている。

 自由に生きるということはとっても窮屈で、窮屈な中にこそ自由がある。僕らは生きて、笑って、食って、寝て、泣いて、恋をして、怒り、胸を焦がして、酔って、ヘドを吐いて、歌って、苦しんで、それでも生きる。切ないな、生きるということは。

 家族がいて、友達がいて、恋をして、仕事をして、学んでも、傷ついて、そしてまた生きる。

 ありがとう。そして、これからもよろしく。

 毎日呑んだくれていたからかな、こんなことを思うのは。実は明日も呑む予定。

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2003年6月30日 0:49:56

 ちょっと脱力。LCM#6も終わりました。来てくれたみなさん、ありがとうございました。両日とも平日だったから涙を飲んだ方も多かったはず。LCMスタッフが日程を決めるときにも何とか週末を!とは思ってくれているようですが、今回は苦渋の選択でした。

 今回観れなかった方のためにちょっとだけ謎を解くと、新しい曲は6/20の日記にも書いたとおり3曲。その3曲のタイトルは「図書室の窓から見上げた空は・・・」、「私の愛した人」、「夕暮れ」。

 「図書室の窓から見上げた空は・・・」は3人で歌う。それどころか、今回のLCMでは、稲葉さん鎌田さんにもコーラスに参加してもらって中々暖かい歌世界が作れたと思います。歌の後半の盛り上がりは「図書室の窓から見上げた空はあなたへ」と堀内さんが歌うメロディーに「きっと きっと君へ続いてる」という僕とアーサーさんのカウンターメロディーが入る。う〜ん、やはり聴いてもらわないと分らないかなぁ・・・(笑)。

 「私の愛した人」はちょっとブルースな感じ。悪い男に溺れてゆく女の歌。ワルは魅力的ですな。清純なイメージの堀内さんに歌わせていいのか…と悩みましたが、その心配は杞憂でした。さすがミュージカルのアスリート!元劇団四季トップの実力は素晴らしい!見事に妖艶に歌い舞ってくれました。カッコよかった〜!

 「夕暮れ」は僕のソロ。「君のために死ねる」は「愛と誠」の岩清水くんだが(古い・・・)、「君のために生きいく」という方が好きだな僕は。あぁ、のっけから話が横道に逸れてしまったけど、そんな歌です(笑)。

 LCMは毎回色んな方々に助けられている企画です。TBSラジオのみなさん静かに支えてくださってありがとうございました。BHPC様いつもお世話になりっぱなしです!。森雪之丞さん最高でした!岩男潤子さん可憐でした!吉村ゆうさん色々と我侭言ってスミマセン・・・。堀内敬子さん初参加なのにたくさん苦労をかけてしまって申し訳ない!

 僕は勢いだけで何かを進めていくことは苦手です。LCMもゆっくりですが続けていけたらいいなぁと考えています。アーサーさん、これからもよろしくお願いします。そしてLCM#6スタッフ&ミュージシャン(裕美子さん!稲葉さん!PA/河合さん!)のみなさんお疲れ様でした!

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2003年6月20日 0:28:17
リハーサル風景 1  リハーサル快調に進行中!・・・と言いたいところだけど、まだまだ全貌は見えていないというか、どうなることやら・・・。

 しかしながら、今回は、ちょっとだけ手の内を明かすと、少なくとも3曲の新しい曲が演奏される。ひとつはタイトル曲「図書室の窓から見上げた空は・・・」。美しい楽曲。人の人生は交じり合う。そのイメージを作家吉村ゆうさんと共に作品化した。透明で綺麗な曲だ。

 後の2曲は秘密(笑)。この2曲は凄いぞ!1曲は僕が、そしてもう1曲は堀内敬子さんが歌う。かなりグッとくる。堀内さんにあんな曲調を歌わせてしまって好いのだろうか・・・?僕が歌う新曲は、もちろん切ない。

 しかし堀内さんと稲葉さん、左の写真では弾けていて、手前のアーサーさん(ブレちゃってスミマセン!)の渋い真剣な表情と対照的。おかしいねぇ。
 今回もピアノとギターだけというシンプルな編成のバンドながら、素晴らしい世界を奏でるふたりのミュージシャンは偉い!今回も鎌田裕美子さんが大活躍してくれる。稲葉さんは大人しめかなぁ?そんなわけはないか(笑)。

 髭の僕はハーモニーの確認中。う〜ん、しかし、女性ふたりは顔が小さい・・・。どうしてなんだ・・・。

 LCMも6回目ともなると沢山の曲が生まれてきたことを思い出すなぁ。「Living Music」に収録された何曲かもLCMから生まれた。思いつきだけどLCMのサウンドトラックなんて作ってみたいなぁと今閃いた。主催のDNAやTBSラジオさんにみなさん投書してくださいね(笑)。LCMのサウンドトラックを作ってくれって!
 
リハーサル風景 2
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2003年6月16日 23:35:32

 息つく間もない日々かもしれない。まぁ、悪いことではないけれど。懸案だった曲作りも光が見えてきた。

 3度目の「ジャック・ブレル・・・」を終えて、気持ちは弛んでいいのか引き締めたままなのか、微妙なバランスのまま続いている。本屋にもCDショップにも道場へもゆっくりとした気持ちで行けていないし、こんな僕でも多少のストレスはあるのかもしれないなぁ。そのわりに無自覚だけど・・・。

 もう約一月で40歳代に突入する。人生の半分は折り返しているなぁ。益々楽しいことだけをしながら生きていこうと思うのでした。二十歳の頃から、いや、子どもの頃からやり直してみたいと思う反面、今この人生も楽しいなぁと思う。

 楽しい日々は待っていてもやって来ないし、探しても見つからないと思う。待っていてはダメだし、探すよりも作り出さなくてはいけない。叶わない夢や、過ぎてしまった時間は取り戻せないけれど、新しい時間が続いている。人生には限りがあると思うなら、自分から歩き出したいと思う。「幸福は、結末よりも途中の景色が素敵」なんだと思う。物質的なものはたいした問題じゃないなぁ、と思う。

 もしも僕が実り多い南国に住んで、仕事もしなくていいのなら、Tシャツと短パンとサンダルと、それ以外のものはあまり必要ないかもなぁ・・・。音楽も必要ないかもね。とはいえ、何もしない生活になど3日もすればアキアキしてしまうに違いないけど。どうかな?

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2003年5月29日 1:43:48

 宿題の多い日々。子どもの頃、宿題をした記憶の無い僕としては感慨深い(笑)。なんのこちゃ!

 まぁ、子どもの頃から「喉もと過ぎると熱さを忘れる」タイプだったってことだなぁ。だって、まったく宿題しない小学生なんているわけないもの。記憶って曖昧なものだ。

 色々なことが起きて、色々なことを忘れて、反省して、忘れて、性懲りも無く日々は過ぎる。隣の芝生が青く見えるように、人を羨み、人に羨ましがられ、人生は楽しいと思い、人生はつまらないと嘆く。空しいことを空しいままで終わらせてもいいの?

 宿題を忘れそうなまま、慌てて過ごす日々。子どもの頃は思わなかったことだけど、楽しい。毎日が楽しい。

 忘れている宿題はないですか?今からでも遅くはないよ。きっと、まだ間に合う。

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2003年5月19日 23:28:04

 とりあえず、「ジャック・ブレル〜」神戸公演が終了した。そして、その直前の京都ライヴ。なかなかハードな流れ。まぁ、体力的には何とかなるものです。

 京都での稲葉さんとのトークは、ゆっくりとステージで話すのは久しぶりでもあるので、話題が色々と飛んで、僕自身結局何を話したのかあまり覚えていない気がします(笑)。今回は、ギター2本のアンサンブルが基本だったので、かなりラフな物となりました。とはいえ、久々の西尾さんのパーカッションが心の支えでした(笑)。これからじっくりと育てていくとなかなか面白い編成だと思うので、機会を増やしたいですね。

 さて、「ジャック・ブレル〜」神戸公演ですが、絵麻緒さんが思った以上に(失礼!)頑張って素晴らしい盛り上がりでした。というのも、稽古の時間が少なめだったので、3度目の僕とアーサーさんや2度目のNIROくんから比べると絵麻緒さんが相当苦労されるのではないかと思ったのです。この舞台を見たことがある方は分ると思いますが、歌詞・メロディー共に難易度の高い曲が多く、僕たちも過去の共演者の方たちも大変苦労したからです。

 稽古中の絵麻緒さんは、舞台人らしく、僕たち共演者にとても気を使ってくれてコミュニケーションを取ることを大事にしてくれました。しかも努力していることをまったくといっていいほど誰にも見せないのです。なので僕らは「呑気な人なのかな・・・?」なんてハラハラしてしまったのです。実際は稽古中ずっとスリッパだった僕の方がよっぽど呑気でした(笑)。

 しかし、本番にはちゃんと出来上がってくるから素晴らしい!尊敬!しかも本番毎に良くなっていく!

 気さくで、謙虚で、正直で、正義感に溢れ、共演者男3人は本当に絵麻緒さんのシンパになりました。そして、もう一つ付け加えると、とても「面白い人」なのです。彼女にそう言うと「それって変ってことですか?」と質問されました。僕は「そうですね」と答えました(笑)。いやいや、本気で絶賛したい気分です。東京公演に来られる方、お楽しみに!
 
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2003年5月11日 23:03:58

 三度目の「ジャック・ブレル・・・」がもう直ぐ本番だ。連日の稽古(リハーサルとは云わないのだな・・・?)。キャストみんなは流石に日に日に形を確かにしていく。僕自身はちょっと稽古疲れかなぁ。他のプロジェクトも進行中なので、休む間が無い。

 それにしても、他のキャスト三人と決定的に違うことが一つある。それは・・・稽古場でスリッパなのは僕だけなのだ!みんな稽古用の靴やダンス・シューズに履き替えている。しかもトレーニングウェア(ジャージ?)にも着替えている。僕はといえば、普段着でスリッパ!ちょっと場所を移動しながら歌うだけでも「パタパタ」と忙しない。

 三度目なんだから「用意しなきゃ」と思うことは思うのだけど、どうも僕には必要とは感じない。ちょっとした動きでスリッパが脱げたりすると、みんな喜んでくれるしなぁ・・・。まぁ、好いか!

 そんなスリッパな僕だが、今回は振り付けの魔の手が前回にも増して迫ってきていて、何か妙なことをしそうな気配。どうなることやら・・・。

 ヒロインの絵麻緒さんは、半年前まで宝塚のトップだった人。どんなキャラクターの人かとドキドキしていたが、意外(?)なことに大変純粋で気さくで楽しい方。1回目とも2回目ともまったく違う、不思議なバランスの4人。今回はちょっとだけ歌う楽曲が変わる。中々手強い歌なので、僕もアーサーさんもてこずっている。さて、本番はどうなることやら・・・。お楽しみに!

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2003年4月20日 0:55:32

 先日、久石 譲さんのコンサートにご招待していただいた。Cello 9人と久石さんのピアノだけの編成。素晴らしい楽曲とその編曲と演奏。Celloという楽器は弦楽器の中でも特に好きだが、僕が持っていた印象よりも遥かに幅の広い表現が出来る楽器であることに感動した。もちろんお馴染みの名曲たちなので(映画音楽あり、CM曲あり)、記憶の中にある心地良さを促すものと、新たな編曲によって新しい色を纏った息吹を感じられ、久々に美しいものに出会う感動を味わった。

 相変わらず久石さんはエネルギッシュで、このコンサートが終了しても次の企画が進行しているとのことで休む間もない日々を送っていられるよう。久石さんを見ていると「エネルギッシュ」であるということは「才能」の半分以上を占めているような気がする。今まで出会った特に素晴らしい音楽家や演奏家たちは皆そうだった。「才能」は閃きや感性よりも、それを実現しようとする「意志」の遂行と持続にあると思う。

 僕らは皆、時々凄く頑張り、酷く休みたくなる。時に気持ちは空に舞い上がり、地中深く落ち込む。ジワジワとボディ・ブローは効いてくる。

 満月の晩に体験した美しい音楽は、確かにそんな僕を癒してくれたのだと思う。それは音楽と共にバックステージの演奏家の垣間見せるエネルギーを感じたせいもあると思う。

 ところで、DADA。この名前がイマイチだと森雪之丞さん(ライヴに来てくれました!)に言われてしまった!「黒池」いやっ、「池黒」、「IKEGURO」とか「いけろ」(!)とかの方がインパクトがあるとのこと。70年代前後、「DADA」というグループは幾つも存在したという。まぁ、時代背景を見れば確かにそうだけど池"田"と黒"田"の「ダダ」だからなぁ・・・。やっぱり違う名前を考えた方がいいのだろうか?悩むなぁ・・。

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2003年3月24日 16:28:46

 桜の便りも聞かれるこの頃、アメリカは戦争真っ只中。春だというのに残念なことだ。30日のライヴまで1週間をきり、心落ち着かないこの頃、戦争のニュースが僕の気を重くする。

 世界中で反戦運動が盛り上がっている。アメリカには、これを真摯に受け止めて欲しいと思う一方、反戦運動自体も一過性の流行であって欲しくないなぁとも思う。この運動のメッセージがまったく功を奏さなかった場合、人々の政治への無関心が加速されなければいいのだけど・・。

 ・・・・・・・・・・・。

 今、数行書いたことを消した。僕がここで言いたいことは政治批判でもアメリカやイラクの批判でもないからだ。自分をフラットに保つということは難しい。僕は以前から、それこそ子どもの頃から、どこにも所属しない人間でいようと思っていた。今でもそう。

 今日、アメリカのアカデミー賞で「千と千尋の神隠し」がアニメ部門で賞を取ったという。素晴らしい偉業だ。宮崎監督が以前こんなことを言っていたことを思い出した。「アメリカ人は『顔なし』という存在が理解できないらしい」、「湯婆婆(つまり悪役)を倒す話だと思っていたようだ」・・・まぁ、こんな内容だったと思う。なるほど価値観の違いだなぁ。勧善懲悪じゃないと気持ちがすっきりしないのかなぁ・・・と思っていた。しかし賞を取ったということは、そんな単純なことではなかったということかな、とも思う。アメリカのエンターテインメント界こそ、古くから国境を越えて世界中の映画人たちが集まっている場所だ。文化の交わりの速度の方が政治の思惑よりも早い。もちろん政治に文化が都合好く利用されなければだけど。

 次のアルバム、次の企画・・実は構想はたくさんある。数年かけて徐々に実現させていこうと思っている。まずは、今週末のライヴだな。重い気持ちを切り替えてライヴを楽しみたいと思う。

 戦争のニュースを見ながら、お茶と南葉山「マーロウ」のプリンをいただく、ちょっと後ろめたい僕であった・・・。

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2003年3月17日 2:31:04

 興味深い話を聞いた。

 最近の若手のバンドなどのミュージシャンたちのことだ。ここでは名前は出さないけれど、とても有名なバンドの名声も手にしている若者たち。彼らは不思議なことに(?)、地方でライヴをしても打ち上げもしないとか、ホテルから出ないとか、お酒も余り呑まず、健康管理をしっかりして、お金も使わず恐ろしく質素で、たまに外食する時などは必ず先輩ミュージシャンやスタッフと行き奢ってもらうのだという。

 それが一つのバンドに限ったことではなくて、たくさんの「売れている」バンドがそうらしい。これはある種の社会の断面だなぁ・・・。

 僕らの頃は、皆さんの記憶にもあるようにバブルの時期だったからか、それともミュージシャンともあろう者はライヴ後は朝まで打ちあがるのだ!とか、そんな風だった。ライヴ後の興奮を打ち上げの席で引きずっているのが常だった。時代は変わったのだ。

 で、彼らは、いちおう成功を収めている彼らは、そんなに地味でどうするのかと思ったら、「自分たちの成功も長くは無いから・・・」などといって、今のうちにお金を貯め込んで将来に備えているのだという。う〜ん、僕はキリギリス、彼らはアリだなぁ・・・(笑)。

 今の時代誰もが、未来に対する不安と希望を天秤に掛けたら不安の方が重く傾くのかもしれない。若いミュージシャンとてかわりは無いのかもしれない。バブルが決して良かったとは思わないけれど、僕らはいつも時代の流れの中で生きているから、学んだことも多かったはずだ。きっとそういう若手ミュージシャンたちの風潮を驚くということが違うのかもしれないなぁ・・。僕自身が彼らくらいの頃、浮かれていたわけじゃないと思っているけど・・・。

 今の時代の不安の理由の一つに、今回の戦争がある。僕にはアメリカが戦争をしたがる理由がどうしてもわからない。イラクを擁護する気も無いけど、アメリカを支持する気になれない。

 アメリカは自らを「世界のリーダー」だという。「正義」のためにイラクに先制攻撃をするという。でも、揚げ足を取るようだけど、その「世界のリーダー」は、例えばCO2を世界一撒き散らしている国だ。そして世界中の国々で決めたCO2を削減しようという京都の議定書にサインしない国だ。わかっているのに公害を撒き散らすことをし続けるのはまるで「テロ」ではないのかなぁ?都合の悪いことは「世界のリーダー」の力で誤魔化している気がする。

 権力と権力に意見できる数少ない人達の間で交わされる約束事と駆け引き。一市民である僕らには、いつの間にか無力感が圧し掛かる。そんな社会構造が僕らの気を重くするのじゃないかなぁ。

 「自由」の国アメリカ。でも「自由」ほど責任の重いことはない。「自由」は、何でもしていいことじゃない。自由な行動、自由な発言、相手に理解されなかったら意味が無い。

 人類の数千年に渡る歴史の中に数々の戦争の記録がある。今現在も戦争状態の国はたくさんある。そろそろ武器をすべて捨てられないかなぁ・・・と思う。

 そうしたら、みんなの不安も薄れて、若手ミュージシャンたちも心置きなくライヴの打ち上げをするのかもしれない・・・。

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2003年2月26日 2:12:41

 今日、正確には昨日、歯医者に行った。久しぶりだったので、いくつか的確な指摘と治療を施してもらった。誰もがそうかもしれないけれど、歯医者さんは怖い・・・という印象がある。

 まず、あの音。自分が歯を削られているわけではなくとも、例えば隣の患者が治療され、響き渡るドリルのノイズを聞いた途端に、幼少の頃の記憶が蘇ってくる。

 おそらく僕の世代の方々の記憶の中の歯医者さんでは、今ほどの最新の機器や清潔な明るい治療室での治療は行われていなかった気がする。これはあくまでもイメージなので、その時代で最先端の清潔さと技術が使われてはいたとは思う。しかし、僕の記憶の中では、薄暗い治療室で、得体の知れない機械で、それじゃなくとも痛い歯を更に削り、その空いた穴にしみて痺れる薬を塗りこみ、時々嫌がる僕を押さえつけ、とても痛い麻酔の注射を打ち、ペンチで歯を引っこ抜くという恐怖の館のようなところだった。

 しかし、時代は変わったものです。痛くないし、説明はちゃんとしてくれるし、清潔で明るい治療室だし、美しい女医さんとスタッフの方々・・・。思わず椅子の上で寝てしまいそうになりました(事実、一瞬気が遠くなりました・・・、あまりに快適で・・・)。

 まぁ、ドリルのノイズは相変わらずですが、流石に大人になった僕は耐えて見せるのでした(当り前か・・・)。実は5年ぶりの歯の治療。こういうことにかけては、僕だけではなく男性は臆病なのかもしれません・・・。

 さて、札幌のイベントが終了し、一瞬気が抜けていた僕ですが、もう次の企画を少しずつ形にしています。そのパワーの源は、札幌で素晴らしい出会いと再会とたくさんの感動をいただいたからです。久しぶりにライヴやイベントに足を運んでくれた方、初めて観に来てくれた方、本当にありがとう。学生時代の友人も15年ぶりに会いに来てくれました。そして「雪だるま作り」のイベントのスタッフの方々。皆さんに出会えて本当に嬉しいです。「Snow Magic」は皆さんと僕の間の結晶です。

 少しずつだけど、ライヴの範囲を広げていこうと思っています。次の企画、そしてその次の企画・・・続いていく限り、たくさんの出会いと再会を楽しみにしています!
 
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